感覚派人間の適当だらけなRPG製作法

この記事は、「RPGツクールMVアドベントカレンダー2017」12月10日用に書かれたものです。

皆さんこんばんは。沫那環です。
さて。最初に言っておきますが、私は感覚派です。
他の誰がなんと言おうと、感覚派です(大事なことなので二回言いました)
数十年生きてきていますが、筋道だった考え方は未だに苦手です。
そんな私でも、何とか物語性のあるRPGを作れています(未完成ですが)そこで今回は、私なりのRPGの作り方をおおざっぱにまとめてみました。
とはいえ、これが正解のやり方という訳ではないですし、私の次の作品作りでは、このやり方ではないやり方をすることは十分にあり得るでしょう。
そして、あくまで私、沫那環がとっているやり方なので、合う・合わないは著しく分かれること必須です。
それでも、細かな製作技法をあまり気にしなくても、RPGは作れるんだという見本として、楽しんで見て行ってくだされば幸いです。

かなり長いですが、「続きを読む」からどうぞ

適当だらけのRPG製作法

1.自分の中で、印象的になりそうな場面や、キャラクターの言動をまとめる

夢で見た面白いシチュエーションでもいいですし、キャラクター素材集を見ていてふっと思い浮かんだセリフでもいいですし、とにかく自分自身の感覚から浮かび上がってきたものを、ひたすら書き留めておきます。
メモ帳、テキストエディタなど、書き留める際のフォーマットはお好みで。

2.とりあえずでいいので、キャラクターの設定を作る

キャラクターの設定を、おおざっぱでかまわないので作っておきます。
あまり思いつかなければ、「ジョン:主人公。男。熱血」「マリー:ヒロイン。おしとやか」「名称未定:ライバル(仮) クール」程度で十分です。
キャラクター素材集を見ていて思いついたキャラであれば、その素材集のファイル名も一緒に書いておくと、よりキャラがつかみやすくなるかもしれません。

3.とりあえずでいいので、プロットみたいなものを作っておく

プロットといっても、これもおおざっぱでかまいません。
「主人公が旅立つ」→「主人公とヒロインが出会う」→「ライバルと対立する」→「ライバルと決闘して決着をつける」→「ハッピーエンド」
まずは、この程度でいいです。
この後、このプロットを元に話を膨らませます。

4.プロットを少しずつ肉付けする

3で作ったプロットに、1で書き留めておいたものを紐づけながら、少しずつ肉付けします。
≪例≫
「主人公とヒロインが出会う」場面に、書き溜めておいた「美しい女性が悪役に追われて逃げている」要素を紐づける。

美しい女性をヒロインに置き換える。
ヒロインが悪役に追われているところに現れる主人公、という場面ができる。

その場面の前後を考える。
「主人公が街中を散策していると、逃げるヒロインとぶつかりそうになる」
「ヒロインをかばって、主人公は悪役たちと戦う」など。

ここで、思わぬ設定や展開が生まれるかもしれません。
が、盛り込めそうなら盛り込みます。
盛り込めなくても、とりあえずメモしておくと、どこかで使えるかもしれません。

5.とりあえず、作り始める

キャラ設定とプロットが出来たら、RPGツクールを開いて、新しいプロジェクトを作成します。
んでもって、データベースを開いて、「アクター」に登録されているキャラの名前を、先程考えたキャラのものに変えます。
名前が決まっていないキャラはそのままか、空欄にしておきます。
容姿が決まっているキャラは、この時点で顔グラやキャラチップも変えておきます。

6.気の向くまま作りこむ

あとは、プロットに添いながら、マップやイベント、データベースを作りこみます。
ツクール上で作っているものとプロットやキャラ設定がずれてきたら、その都度どちらがいいのか判断し、いいと思った方に訂正します。
今日はツクールに向かえないと感じたら、他の作業をしたり、思い切って遊んだりして気分転換しましょう。
そうすれば、そのうちまたツクールに向かえる時が来ます……きっと。

この方法のデメリット

  • 製作期間が長期化しやすく、エターナルしやすい

気分転換を図っても、必ずしも再びツクールに向かえる保証はありません。
ツクールに再び向かえる時間がかかればかかるほど、制作期間も伸びていきます。
そして、完全にツクールに向かえなくなってしまえば、エターナル状態に陥ります。

  • 風呂敷が広がりやすい

思いつくまま展開や設定を練りこんでいくと、自力でたためないほどの風呂敷が広がりかねません。
あらかじめ、ゲームの規模はしっかり決めておいた方がいいです。

  • 意識しないと変な展開ばかりに

自分の感覚にばかり頼って話を考えていると、つい自分の好きな展開ばかり入れてしまいがちです。
超展開もワンパターンも上等! と胸を張って言えるならかまいませんが、それができないなら、時には意識して展開を考えてみることも大切です。


以上、皆様の参考になるかどうかは不明ですが、こういう作り方もあるんだということも知っていただけたら幸いです。
ただ……記事の文面を書いていて、我ながら思ったんですが……。

これ、かなり上級者向けな作り方じゃね?

えーと……初心者の皆さんのためにならなかったら、ごめんなさい!!(土下座)